忘れられないお弁当

子供から大人まで、日本人にとってなじみの深い「お弁当」。

 

「キャラ弁」というものを目に耳にするようになってずいぶん経ちます。
かわいらしく、食べるのがもったいないように作ってあるものもありますよね。
普通に作るよりも手間がかかりますし、愛がなければ、作れないでしょう。

 

私などは、キャラ弁どころか、普通のお弁当作りも苦手です。
日常になれば、なんとか作れるものかな?
でも、やたら時間がかかったりしそう・・・

 

さて、自分の懐かしく思い出す母の手作り弁当といえば
小学校の遠足や運動会。

鮭やおかかのおにぎり(海苔がしっとりとなってる)や、干ぴょう巻き、おいなりさん。そしておかずには甘い玉子焼きがお弁当にはぴったりでした。

休みの日に母が外出するときには、のり弁をつくっておいてくれたものです。
おかずもあったはずですが、それは忘れてしまいました。

海苔は2段くらい入っていて、おかかが一緒にはいっていることもありました。
お弁当を食べるころには、お醤油と海苔がしっとりご飯にしみていて、普段のご飯とはまた別のおいしさを感じたものでした。

 

もう一つ、懐かしく思い出す手作り弁当。
それは、高校受験の時のお弁当でした。

そのころ、忙しい母に代わり、姉がお弁当を作ってくれていました。
いま思うと、姉も子供だったのに、偉いものです。
そして受験の日には特別に、二段重ねの豪華なお弁当を作ってくれていたのです。

お昼にあけてみると、お弁当の上にはメモがあり、応援メッセージが書かれていました。
お弁当の中身は忘れてしまいましたが、感謝と喜びの気持ちで、「忘れられないお弁当」になりました。

 

それから・・・
大人になってから、デートをするとき(笑)母が作ってくれた「五目ちらし」のお弁当。
ふつう、デートくらい自分でつくっていくものですけどね。
この時のおいしかったお弁当も忘れられません。

もちろん頼んでなんていなかったのに、この一度きり作ってくれました。
心配だったのかな、、思い返すとありがたい気持ちでいっぱいになります。

あの時、この時のお弁当
懐かしくて、ありがたくて、ずっと心に残っています。

きつねのお弁当箱

きつねの雑貨屋さん ビストロウシカ

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